さらば女王 - スカンジナビア号沈没
2006年 09月 03日
二日午前二時ごろ、和歌山県串本町の沖合約三キロで、改修のため中国の上海へ向かっていた元客船「スカンジナビア号」(約五、一〇〇トン)が大きく傾き沈没した。引き船でえい航しており、船内は誰もいなかった。
05年の営業終了後、市民が「保存する会」を結成、船体を買い取るトラスト運動を展開したが、スウェーデンの会社に売却され、「故郷」に戻る前に改修工事を受けるところだった。
保存を求めて署名活動を行っていた地元住民や船舶ジャーナリストでつくる「スカンジナビア号を保存する会」の太田黒敦雄代表は「80年前の設計のため、船底の鉄板は溶接されておらず、リベットでつないであるだけ。70年から1度も陸上での大規模改修もなく、波が当たる喫水面付近の鉄板は非常に薄くなっていたはず。引き船でのえい航は無謀だった」と話した。旅立ちのセレモニーをTVで流しているのを見たんだけど、なかなかに麗しいものがありました。まさかこんな落ちがつこうとは。たとえるならばエンドクレジットの最中にいきなり主人公が死亡するような‥
by trailmen
| 2006-09-03 13:10
| 時事